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ー 院長コラム ー

COLUMN

インプラントって

『インプラント』とは金属製の人工の根を顎の骨の中に埋め込んでその上に冠をつけて噛み合わせや歯の無い部分を補って見た目を回復させるものです。色々なメーカーから多種多様な物が発売されていてその数は数十種類に及びます。インプラント発祥の地はスウェーデンで元々は顔の怪我や病気などで、鼻が無くなったり耳が無くなったり目が無くなったりしてしまった人達の見た目を回復させるのに開発されたものでした。それが歯科にも応用されるようになったのです。
見た目の回復だけだと力が加わらないので簡単に出来るのですが、歯科の場合は噛めるようにならなくては機能回復にはならないのでその点で難しいと言えます。初期のインプラントは様々な問題があり予後も良くないものがたくさんありましたが、最近は諸問題も解決され成功率は85%以上と言われています。ただ、万人に必ず出来るものではなく、全身の疾患がある人や顎の骨の量が足りない人はインプラントはできません。そういう人を除いての成功率が85%だと言うことを意識して下さい。

ですので万能の物では無いと言うことです。また口の中は様々な細菌の住みかなので、骨と直接くっついているインプラントの骨とインプラントの隙間に細菌が入り込むと骨が吸収されてインプラントが抜け落ちてしまいます。そのため、しっかりと汚れを取らなければいけないのと、定期的に上の冠の部分を外してお掃除をしなければならないのです。普通の歯周病のメンテナンスよりも、もっと気をつけなければいけないと言えます。歯を失う人の多くが、歯医者嫌いか歯に関心の無い人達です。

そういう人達に限ってインプラントを入れなくてはいけない状態になります。ですので、かなり意識を上げてもらわないとインプラントはできないと言うことになります。ここが難しいところです。また、様々な種類があるので、メーカーによって使う道具や部品が異なっており、手術してもらった医院でなければ対応できない場合があります。あそこの医院はもう嫌だから行きたくないと思っても、そこでインプラントの手術をしていると、他の医院では対応できない場合の方が多いのです。

そうなるとインプラントを入れ直すしかなく、また費用と時間がかかってしまいます。ですので、安易にインプラントを入れようとせず、しっかりと上記の事を踏まえて信頼できる医院や先生を探して一生付き合っていけるようにして欲しいと思います。

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